きもちの日記

日常綴る

大病院での検査

再検査が必要とわかってから、約3週間後の検査日。

検査までの期間、無意識にネットでいろいろ調べてしまい一喜一憂する日々を過ごした。

 

可能性として、まだ癌ではない可能性もあるわけなので今は神頼みだと思い、近くの神社にお参りした。

神社に行ってから検査日までは、不思議とこのことを考えずに穏やかに過ごせた。

そもそも、検査前に何かと不安がっても何も変わりはしないのだから、変な話ではある。

 

病院に検査に行くと、まず、大病院の迫力に圧倒された。

門構え、行き交う人の多さ、病棟の多さ、敷地の広さ

いわゆる大病院に足を踏み入れたのが、人生で初めてだった。

 

受付の数や、自動精算機、広さから、空港を連想するほどだった。

 

行き交う人々を見ながら、なんだか自分の不安がちっぽけに感じた。

 

「あの人はどんな病気でここを訪れてるんだろう」

そんなことを思ったからなのか。

これだけの人が何らかの病気を抱えて、ここにいるわけなんだから、今日診てくれる先生は私のことなんか、何千人?何万人?いる患者のうちの1人なんだよなー、と。

 

こんなにも不安なのだけど、冷たい対応されるんだろうなー、と思っていた。

 

受付から検査までには、予約をしていたにも関わらず2時間くらい待たされた。

まあ、病院とはそういうものだ。

 

内診台にあがる前に、先生に状況をいくつか聞かれ、説明を受けた。

思いの外、丁寧に説明してくれた。

 

今出ているHSILというものが、癌よりこれだけ前の段階のものなんだ、というのを強調するように図解を交えて話してくれた。

淡々とはしていたけども、不安な心情を察し、励ましてくれているように感じた。

 

実際、誰にでも同じ説明をしているんだろうけど、こちらの無知な質問に対してもしっかり目を見て回答をくれて、人から診察してもらっている心地を感じられた。

 

内診は、3ヶ月の我が子を抱っこ紐で抱えたまま受けた。ベビーカーに乗せてもよかったけども、気持ちよさそうに寝ていたので、看護師さんがそう提案してくれた。

 

細胞診と組織診をしたため、内診特有の痛みと、初めての組織診で出血もあった。

 

痛かったのだろうけど、お腹の上で我が子が寝息を立てていたのでなんだか気が和んだし

何より、この子がいるのに弱気になってられん!という気持ちになった。

 

内診台からおりて、再度先生と向かい合って話をした。

「そんなに怪しげな所見はなかったですけどねぇ。」と

ひとまず検査結果を待ってみましょう、と。

 

病院の先生の言葉って、魔法だよなあと思う

 

何も処方はされてないのだけど、元気になった。

結果は、また2週間待ち。

 

「これが癌になるには5年、10年をかけて、なんです」

 

それくらいの進度なのだから、検査も結果もお医者さんにとっては急がないんだね、と納得した。

 

その説明のせいか、結果まで時間かかるけど、再検査の結果がきたときほどは長いと思わなかった。

 

まだ何もわかってないのに、なんだかホッとした気持ちになってカフェでパスタとケーキまで食べて家路についた。

 

結果を聞きに行く日、旦那にもきてもらおうと考えていたけど、なんとなく、1人で行くことにした。